【自衛隊】企業が元自衛官を採用するメリット4つ

JGSDF

こんにちはECHO(えこー)です。

私は陸上自衛隊に9年在籍した後に、民間企業(ベトナム)に転職をしました。
実は自衛隊から民間企業に転職をする人ってすごく多いです。

厳しい環境下で訓練・生活をしていた元自衛官に興味がある企業も少なくないのではと思います。(そもそもどんな人がいるのかもよく知らないかも)
今回は民間企業が元自衛官を採用するメリットについて解説していきます。

自衛隊の採用制度

自衛隊には任期制隊員と非任期制隊員と2つのタイプの入隊区分があります。
まずはこちらから簡単に説明します。

任期制隊員

  • 民間企業でいう契約社員のようなもの
  • 任期満了時に満期金というボーナスが支給される
  • 大体1任期〜2任期で辞める隊員が多く、中には3任期まで務める隊員もいる
  • 任期は陸・海・空でそれぞれ年数が違う
  • ・陸上自衛隊:2年
    ・海上/航空自衛隊:3年

  • ほとんどが任期満了で退職して民間企業に転職する
  • 中には非任期制隊員になる者もいる

非任期制隊員

  • いわゆる正社員
  • 入隊した時点で定年までの雇用がほぼ確定している
  • 任期制隊員のように満期金はもらえない
  • 正社員とはいえ半数くらいは途中で辞めていく印象

防衛省のWebサイトを確認したところ、2020年時点で任期制隊員の数が21,884人、年間の任期満了退職者数は3,170人だそうです。非任期制隊員の退職者も合わせると年間約4,000人ほどの若い元自衛官が職探しをしていることになります。

企業が元自衛官を採用するメリット

私が思う企業が元自衛官を採用するメリットは4つあります。

  • 従順
  • 協調性がある
  • メンタルが強い
  • アイスブレイクネタになる

それでは1つずつ説明していきます。

元自衛官は従順

みなさん御存知のとおり自衛隊は完璧な縦社会になっています。
上官の命令は絶対ですし、命令に対する疑念は一切無くして任務に打ち込みます。(そういう教育を受けている)
よくも悪くも従順な性格というのが染付いており、民間企業に転職後も上司の指示にはしっかりと従う社員になると思います。
また、社会人の必須スキルである報連相は、情報伝達が戦闘に大きく左右するということを新隊員教育のときから徹底して叩き込まれています。(1H5Wで簡潔明瞭に伝える練習がある)

元自衛官は協調性がある

常に集団生活・集団行動を強いられる自衛官は協調性が高い社員になると言えると思います。
One for all, All for oneというとラグビーのチームかなんかと思われますが、日頃から本当にその意識をもって生活していると言えます。
少し例を上げてみましょう。

・同期の1人が10分遅刻した
・罰則1秒×1回の腕立て伏せ(10分で600回)
→同期10人で罰則を按分してやろう!となる(1人60回やればOK)

自衛隊にいると、意外とこういうのを自然とできる心優しい隊員に育っていきます。
ちょっとヘビーな話をすると、戦闘において何か問題や危険があるのを放っておくと、全滅してしまうことに繋がってしまうため全員でカバーしながら前進・維持していくことを教育されています。

元自衛官はメンタルが強い

自衛隊は数ある仕事の中でもおもいっきり体育会系の職になると思います。
昔私の中隊長がこんなことを言っていました。

「自衛隊は理不尽な事が多いだろう。なぜかわかるか?戦場は理不尽なことしかおきないからだ。急に指揮官がいなくなったり、補給支援がなくなったり、裏切られたり、予想外のことが普通に起こる。どんな状況がおきても冷静に対応できるようになるために自衛隊は理不尽なことをしている。」

意味がわからない人もいるかも知れませんが、当時の私は「なるほどな」と思いました。理不尽なことって相当なストレスじゃないですか?それを自衛隊は日常的にやっているんです。

もちろん訓練だけでなく、日常生活でも先輩方からの理不尽かつアツい指導をいただいたりもしました。
これが、部活とかじゃなくて仕事としてやっているので嫌でもメンタル強くなるんですね。

「元自衛官」はアイスブレイクネタになる

営業や食事会などで簡単な自己紹介をすることがあると思うのですが、「元自衛官」と出すだけでかなりアイスブレイクネタになります。

民間企業の方からすると自衛隊は非現実的な世界なので、「どんなことやっているの?」「銃撃つの?」「なんで入隊したの?」など自然と先方から質問してくれて和やかな雰囲気になることが多いです。

もちろん場に応じて話すにふさわしいかは判断が必要ですが、自衛官なら誰しも持っているスベらない鉄板エピソードを付け加えるとさらに効果を発揮します。

元自衛官の弱いところ

さて、今までいいところばかりをお話しましたが、自衛官にも弱いところがあります。

悪い意味でも従順

自衛官を採用するメリットとして、従順というのを上げたのですが実は弱みでもあります。
完全な縦社会での生活で、上司に物申すというのに億劫になってしまっている人もいます。

実は私もこれに当てはまっていた時期があり、「上司に意見するなんておこがましい」なんて思ったりもしていました。
今となっては解消しているのですが、当時はちょっと考えすぎでしたね。

上司からすると部下の意見は非常に大切なものですし、改善や提案なんかはどんどんするのが望ましいですがなかなかできない元自衛官もいるので、意見しやすい環境にしてあげるのも大切かもしれません。

お金にちょっと弱い

若い自衛官は予算やコストを意識するような場面というのがほぼありません。
そのため、民間企業で経験していくようなお金の知識というのを持たずして次の仕事に就くことが多いです。

いざ採用してみると予算管理や会社のお金の流れなどで、「そんなことも知らないの!?」というような場面が多く出てくるかと思います。

ただ、これは教育と経験で解消されることなので、根気よく教えていってあげるようにしましょう。

企業は元自衛官を採用してみる価値あり

さて、元自衛官を企業が採用するメリットについて説明しましたが、もう一度おさらいすると以下です。

  • 元自衛官は従順
  • 元自衛官は協調性がある
  • 元自衛官はメンタルが強い
  • 元自衛官はアイスブレイクネタになる

毎年20歳〜26歳くらいまでの若く有望な人材が自衛隊から多く放出されています。
組織の中のちょっとしたスパイスになることは間違いないですし、新しい風が吹くかもしれません。

現在の採用活動の中に「元自衛官」という選択肢を入れてみてはいかがでしょうか?