【自衛隊】レンジャー訓練に参加するベストなタイミング

レンジャー

どうもエースです
今日は「レンジャー訓練に参加するベストなタイミング」というテーマでお伝えします。

部隊レンジャー訓練には陸士も陸曹も参加するけど、ぶっちゃけどっちで行ったほうがいいの?と思っている人がいると思います。

今回は部隊レンジャー訓練に陸士で参加した場合と陸曹で参加した場合、それぞれメリット・デメリットについて考察して、最終的に私のたどり着いたベストなタイミングについてお話します。

それでは早速行ってみましょう。

陸士レンジャーのメリット

水路

まず陸士で参加した場合についてのメリットについて考察します。

陸士でレンジャー訓練に参加した場合のメリットがこちら

  • 回復が早い
  • 失敗してもまた挑戦しやすい
  • 陸曹候補生試験で有利になる

回復が早い

まず一つ目の「回復が早い」なのですが、陸士でレンジャー訓練に参加するのって大体19〜24歳位の子たちが多いんですね。
で、まぁこの年代って身体的なパフォーマンスが高い時期でもありますし、それに合わせて回復が早いんですよ。

おじさんの方々だったら分かると思います。

レンジャー訓練中は様々なサプリメントのお世話になる人が大半なのですが、若さゆえの自然治癒力の高さには到底かないません。

レンジャー訓練中は連日厳しい訓練を行い、体力の消耗が激しいため若さというのはめちゃくちゃ武器になります。

私の行ったレンジャー訓練の学生長は当時30歳で、筋肉痛が来るのは2日後、回復するのも遅かったようで、「お前らの若さが羨ましい」とよく言ってました。

失敗してもまた挑戦しやすい

2つ目の失敗してもまた挑戦しやすい、なんですが先程言った通り陸士でレンジャー訓練に参加する場合は比較的20代前半の人が多いため、若い分失敗してもまた挑戦するってのが全然可能です。
20代後半でレンジャーに挑戦して諸々の事情があって断念した場合、30代に入ってもう一回…となるとやっぱり腰が重くなるんですね。

けど、陸士で若くして参加して失敗しても次の期のレンジャーでまた挑戦したり、陸曹になってから再挑戦したりなんてのもやりやすいかなと思います。

私がいた部隊では3回チャレンジしてレンジャー隊員になった方もいました。

陸曹候補生試験で有利になる

続いて3つ目なんですが、陸曹候補生試験で有利になる、です。
ぶっちゃけこれが陸士レンジャーの一番のメリットだと思います。

陸上自衛隊の場合、士長から3曹になるときは陸曹候補生選抜試験を受けて合格しなければ階級が上がらないのですが、レンジャーMOSを持っていると優遇される事があります。

私が居た部隊だとレンジャーMOS分の点数が試験結果に加点されていました。
また、部隊としてもせっかく育て上げたレンジャー隊員を退職させるのはもったいないので、よほど学科試験が悪かったり、素行が悪い場合じゃない限り不合格にさせることは無いんじゃないかなーと思います。

ちなみに私がレンジャー訓練中にバディだった陸士は陸曹候補生試験に落ち続けて、3任期満期で退職していきました。

何があったんでしょうね。

陸士レンジャーのデメリット

続いて、陸士でレンジャー訓練に参加した場合のデメリットについて考察してみましょう。
私が思う、陸士でレンジャー訓練に参加した場合のデメリットがこちら

  • 学ぶ内容が難しすぎて我慢大会になる
  • 怪我すると昇任が遅れる

学ぶ内容が難しすぎて我慢大会になる

まず1つ目、学ぶ内容が難しすぎて我慢大会になる、なんですが

レンジャー訓練って、任務達成のためにレンジャー学生自ら作戦計画、を考えたりしないといけないんですね。
また、レンジャーの行動訓練間は小隊規模くらいの戦闘隊というのを作って作戦行動をするのですが、戦闘隊の中には戦闘隊長・副戦闘隊長・分隊長など、もろもろ隊長になる場面が発生します。

この計画を作ったり隊長を担当するのは陸士も陸曹も関係なくやります

で、作戦計画を作ったり隊長業務をするのって基本的に陸曹教育隊で習うんですね。
ということは陸士レンジャーの場合、陸曹教育隊で習うようなことをいきなりレンジャー訓練でやり始めることになります。

なので、中には訓練内容がちんぷんかんぷんで、本質を理解せずに周りのマネをするだけになったり、ただただ皆に付いていくだけになったりしてレンジャー訓練がただの我慢大会になってしまう隊員がいます。

中にはしっかり訓練の内容について予習してくる陸士もいるんですが、よほど所属部隊がしっかり敎育してないかぎり稀な存在なんじゃないかなーという印象です。
時々、情報小隊や偵察隊から優秀な陸士を送り込んでくることがあるんですが、彼らは日頃の訓練でレンジャーの任務みたいなことをやってるのでまたちょっと別物だと思います。

レンジャーのこと話せば根性論ばかりで、知識や技術について1ミリも話せない陸士の人、ときどきいませんか?

怪我すると昇任が遅れる

つづいて、怪我すると昇任が遅れる、なのですが
レンジャー訓練にはケガが付き物で、捻挫や骨折、はたまた感染症になったり、一生付き合っていかなければならない怪我をしてしまうような隊員も出てきます。

仮に骨折なんかをして原隊復帰になってしまった場合、レンジャー訓練を修了できなかっただけでなくて、怪我が治らなくて陸曹候補生試験が受験できないなんてことにもなります。
レンジャー隊員になると陸曹候補生試験で優位になり、陸曹への近道になると同時に大きなリスクを持っているというのを理解しておく必要があると思います。

陸曹になってからでもレンジャーには挑戦できますが、ケガが治らなければ一生陸曹にはなれません。

さて、続いては陸曹で参加した場合のメリット・デメリットにうつっていきましょう

陸曹レンジャーのメリット

それではつづいては陸曹でレンジャー訓練に参加した場合のメリットについて考察します。

陸曹でレンジャー訓練に参加した場合のメリットがこちら

  • レンジャーの本質を理解しやすい
  • 修了すると助教として参加できる

レンジャーの本質を理解しやすい

1つ目のレンジャーの本質を理解しやすいは、陸士で参加した場合のデメリットの逆ですね。

陸曹教育隊である程度、作戦計画、部隊行動の基礎は学んでいるので、レンジャー訓練ではその学んだことを応用するだけでOKです。
なので、レンジャーの任務の目的など、より本質について理解することができるため、これは陸曹で参加する場合のメリットと言っていいかと思います。

修了すると助教として参加できる

つづいて、「修了すると助教として参加できる」なのですが、陸曹でレンジャー訓練を修了すると、タイミングが良ければ次の期の助教とかにすぐ参加できたりするんですね。
すぐ助教に行けると、自身のレンジャー訓練が終わってホットな状態でレンジャー学生のころよりもしっかり時間を使って復習することができる、かつ学生に教えるようになるので、よりレンジャーの知識・技術を高めることができます

ちなみに私がいた部隊では、陸士のレンジャー隊員は助手という形で1名だけレンジャー訓練に参加できてました。ちょっとした雑用係ですね。

陸曹レンジャーのデメリット

さて、続いて、陸曹でレンジャー訓練に参加するデメリットがこちら

  • 回復が遅い
  • 失敗できない

陸曹でのデメリットは正直挑戦するタイミングに左右されるかなと思います

回復が遅い

まず回復が遅いなんですが、これはレンジャー訓練に参加する年齢次第なところがあるんですが、30歳を超えると結構しんどいっていう方が多かったです。

私ももう30歳は超えてるんですが、やっぱ20代半ばとかと比べると明らかに回復力は落ちている気がしますね。

陸士のメリットでも言いましたが、若ければ若いほど身体は元気だと思うので有利です。

失敗できない

つづいての失敗できないについても、年齢と環境次第なんですが、
例えば結婚してる方とかだと、家族の協力がないと厳しいですし、レンジャー訓練にはそれなりにお金もかかるので何回もチャレンジというのは、ちょっと難しいかと思います。

また、陸曹が長くなると、人よっては部隊内で係業務に付くことがあるので、係業務を他の人に任せてレンジャー訓練を優先するなんてこともなかなかできませんし、一度失敗して次回のタイミングを…となると数年先になる可能性もあります。

では次は、私個人としては陸曹と陸士、どちらでレンジャー訓練に参加するのがいいのかについてお話します。

陸士と陸曹どちらがいいのか

はい、結論からお伝えすると、陸曹のほうがいいかなと思ってます。

理由については、やっぱり陸曹で行くほうが、レンジャー訓練を「ただきつかった」だけで終わらない準備がしっかりできているからです。

あんなにキツイことをやり切るのは人生の中で1度きりだと思いますし、その1回のチャンスを「きつかった」だけで終わらせるのはちょっと勿体ないなと思うんですよね。

また、陸曹候補生はレンジャーがなくても合格できますし、レンジャーでケガをした場合のリスクを考えると陸士の方は先に陸曹になることを目標にしたほうがいいのかなーなんてお思います。

正直、レンジャー訓練に参加する目的も様々で、陸曹候補生とか関係なくレンジャーに参加したい陸士もいるとは思います。
ですが、一応私の思うベストなタイミングをお伝えするとこちら

20代前半〜中盤
3曹昇任後1年以内

すこしだけこちらについて説明すると、高卒入隊の場合、1選抜か2選抜で陸曹候補生に合格すると、22〜23歳くらいで3曹にり、部隊での係業務も殆どの人が就くことはないと思います。
で、陸曹教育隊を卒業した1年以内にレンジャー訓練に参加することができれば、陸曹教育隊で学んだことも忘れていないでしょうし、体力も陸曹教育隊で鍛え上げられた状態をキープできてると思います。
また、年齢的にもまだまだ若いほうになるので、体力の回復も早く、たとえ途中でケガをして失敗しても、またレンジャー訓練に挑戦できるチャンスは全然残っています。

なので、レンジャー訓練に参加する一番ベストなタイミングはこの20代前半〜中盤、3曹昇任後1年以内なんじゃないかなーと個人的には思います。

また、若くしてレンジャー隊員になっていたほうが、転属先選びや敎育入校など、その後のキャリアパスの選択肢も増えて、レンジャーMOSを十二分に発揮することができます。

みなさんはどう思います?

ちなみに私は24歳、3曹昇任1年半後くらいにレンジャー訓練に参加しました。
その後すぐに助教にも行けたんで、ちょうど良かったです。

まとめ

もう一度いいますが、入隊した年齢や昇任するタイミング、レンジャー訓練に参加する目的などは人それぞれだと思います。なので正直なところ訓練が修了できれば全てOKだとは思います。

また、レンジャーを卒業した後に知識や技術を付ける機会も沢山あります。
なので、例え我慢大会で終わったとしても、もう一度イチから学び直しも可能なので、自分のベストだと思うタイミングで挑戦してください。レンジャー訓練は勢いも大事ですからね。

ということで本日はこれにて状況終了でーす